2013年1月31日木曜日

七ヶ浜、twinkle stars

この時期、毎週通っている七ヶ浜の稽古場、国際村に到着する頃、海岸沿いの道はすっかり闇に包まれています。
あの日以来、住宅がすっかり無くなってしまったこの辺りから見上げる星空は、とても綺麗に見えます。
悲しいほど美しく星たちはまばたいています。

一方、国際村では、一流の先生方による基礎レッスンプログラムをしっかりと集中してこなしている子どもたちの姿。


夜空とはまた違った、この地球に息づくかわいい星たちのきらきらとしたまたたきです。

ミュージカルグループNaNa5931では、
梶賀千鶴子先生の妥協を許さない指導。


パーカショングループのGroove7では、
星律子先生の細やかな表現指導。


 

こうした地味な基礎レッスンの積み重ねで、本番直前ともなれば、彼らは驚くべき早さで振付けを覚え、歌を身につけ、そして、演奏の完成度を高めてゆきます。

私たちに課せられている使命は、まさにこの地道なレッスンの積み重ねを真摯に続けている星たちを輝かせること。

帰り道には、赤いお月様が海から昇ってきました。
我が体内のセンサーの感度を上げ、星のめぐり、月のめぐりを、感じながら、生きている意味を考えます。


そういえば…
今日は母の誕生日。
電話1本できない親不孝息子で、
ごめんな。
でもよ、
いつも思ってるよ。

お母ちゃん、産んでくれてありがとう。

いろいろあるけど、
楽しい旅路だよ。

「米沢の雪灯籠と月の出」

2013年1月30日水曜日

エキスパート目指して

月末となると、恒例なのが「会計業務の監査」
当社顧問税理士のT先生に毎月ご足労いただいております。
ご覧のように普段僕が座っている席には、T先生にお座りいただき、厳しい目でチェックをして頂いております。


あ、ちなみにこのブログによく出てくる「SCSミュージカル研究所 」は、当社すなわち「有限会社純クリエイション」の事業部として位置づけられております。ちょいと会社説明いたしますと、純クリエイションには現在「SCS事業部」と「音楽事業部」の 2部門があり、また昨年は当社50%出資による「株式会社彩創屋(さいそうや)」(代表取締役:山口清史) を設立しました。それにより照明、音響、装置などの舞台スタッフワークはもちろん、企画、プロデュースから指導、上演まで、舞台制作のあらゆる場面で機能できる完結型のグループ企業環境を目指しているところです。

さて、その音楽事業部においては、昨年6月から JASRAC(日本音楽著作権協会)様と契約を締結し「音楽出版社」としての業務もスタートさせました。その仕事を一手に引き受けているのが社員のK君。
その業務に伴って発生する著作物登録、契約書作成、管理、配当、税務は、かなり複雑で僕にはわからないことだらけ。そんな状況ですから、時にはT先生からKくんへ専門的な質問も飛びます。それに対して落ち着いた表情で説明するK君の姿を見ていると、当社のみならず、我々の周辺を含め「もはや彼はこの分野でエキスパートと呼んで良いのでは」と頼もしく感じます。

一方、一昨日のブログで触れた「スノーボーイ」。 これだってあんなに素早く可愛いスノーボーイを作れる人はそうざらには居ません。「雪だるまづくりのエキスパート」も当社にはおります(笑)。子どもたちを楽しませるエキスパート大歓迎!
何でも良いのです。「これは僕にまかせて」と言える「エキスパート」がこの場から沢山生まれてくれるよう、そうした場づくりに心をつくしていきたいと、常々思うちょるわけです。

そして…

僕はつくづく周囲に助けられ支えられて生きているのだなぁと実感の毎日。
感謝、感謝であります。

ロンドンに行ってきます

…というのは僕のことではありません。
俳優の市村正親さんから、先週末に届いたメールの最後はこう結ばれていました。
「ロンドンに行ってきます♪」

市村氏の最新の舞台は「家康と按針」という作品での家康役。
(英語版タイトルは Anjin: The Shogun and the English Samurai )
その作品が1月31日から2月9日までロンドンの Sadler's Wells Theatre で上演されます。 今年2013年は、日英交流400年にあたる年なんだそうです。
ロンドン公演出演のため渡欧直前の忙しい時に、僕のような者にも気配りをなさる市村さん。そのストレートな優しさはもちろん、まさに俳優としての「本物の風格」を感じ、人間の大きさに感動いたしました。

さて、400年前。1613年といえば、伊達政宗の家臣、支倉常長が率いる「慶長遣欧使節団」が月の浦(現在の石巻市)から出帆した年でもあります。このブログでも何度か常長の話題を取り上げましたが、今から20年前、1993年、宮城県がつくったミュージカル「ビバ!支倉」(作:梶賀千鶴子作、音楽:榊原光裕)で、僕は支倉常長役という重責を担い、宮城県内5カ所で上演をした経験があります。(津波で大きな被害を受けた石巻や気仙沼の各市民会館でも上演しました。あの当時お世話になった方々はみなさんお元気いらっしゃるかなぁ…)
実は、その時に作品の中で「伊達政宗の声」で出演ご協力頂いたのが市村正親さん。東京までお声を録音しにうかがったことが懐かしく思い出されます。以来、頻繁にお会いする訳ではありませんが、お会いする度に我々の活動にもいろいろな形で心を寄せて下さっています。


「家康と按針」のパンフレット。
SCSの梶賀先生と市村さんは40年来のお付き合いになるそうで、今年92歳になられる先生のお母さまのためにパンフレットにサインをしてくださいました。
舞台の外の市村さんもとても気さくで魅力的な方です。

個人的にロンドンへ行ったのはちょうど10年前。
大切な友人、下館和巳さんがアジア人としてはじめてロンドンのグローブ座でシェイクスピア作品のオムニバスを演出するというので駆けつけたのでした。

400年前の日本とヨーロッパ、そして市村さんとのおつきあい20年、僕がはじめてヨーロッパの土を踏んだロンドン旅行から10年。なぜかみんな区切りのよい年で、不思議な縁(えにし)を感じてしまいます。今年はなんだかおもしろいことがありそう。

本当はすぐにでもロンドンへ行って市村さんの応援をしたいところですが、政宗や常長がここからヨーロッパに思いを馳せた仙台にて、「家康と按針」大成功への熱いエールを送り続けることとします。


2013年1月28日月曜日

こどもと雪の日

先週末は仙台でも積雪がありました。
日本海側の皆さんはさぞご苦労なさっているのではと案じております。何しろ米沢(山形県)生まれの私はその雪との闘いの大変さはよくわかります。
「克雪」という言葉が生まれるくらいですからね。

しかし、その雪も障害にしかならないかというと、そうではありません。
確かに普段雪の降らないところに雪が降るのは大変ですが、その逆はもっとひどいことになります。雪解け水が無ければ農作物をはじめ、春になってから様々な影響が頭をもたげてくることになりますものね。

さて、
♪犬は喜び庭駆け回り
猫はコタツで丸くなる

って歌があるように、犬猫はそれぞれの対応ですが、オトナは、雪見の露天風呂とか、雪見酒とか、どちらも私にはあまりご縁がありませんけれど、概してニンゲンの子どもたちにとっては、雪が降ることはうれしいようです。
それを知ってか知らずか、はたまた作った本人がまだ子どもなのか、昨日の稽古場前には、SCSのF主任製作による、スノーボーイが登場!
写真左手、こ~んな感じ。


こどもたちに
「おつかれさま~」
「今日も楽しかったか~い?」
と言っているような顔してますね。

スノーボーイのお手手は、稽古場にあったハンガー。
誰も気づかないうちにつくっちゃったこの作品、小道具製作も得意なF主任の本領発揮ですな。
こうしたことは、稽古場の「記録」にはなかなか残りませんし、スノーボーイはすぐに溶けちゃいますけど、こどもたちの「記憶」にはきっと残ってくれることでしょう

「大人たちはいつも君たちを見守っているよ 」
って、メッセージの発信。
大切なことですね。


2013年1月27日日曜日

現在震災形

この週末は、四谷→有楽町→赤坂と移動しながら、打合せやインタビュー、懇親会などをこなし、大急ぎで仙台に戻りシンポジウムに出席、そして、夜は、ライブを聞きに行きました。


ちなみに写真の「なんのためのアート」というのは、4時間半という長丁場のシンポジウム。
しかし、この一連の仙台と東京を往復しながらの慌しい行動、よく考えてみると、全て東日本大震災と何らかの関係があるものばかりです。
仙台の中心部を見る限り、復興しているような感じもありますが、僕たちのこころや環境、お仕事にもまだまだ震災は大きく影を落としたままです。

全くもって、震災は現在進行形というか、
現在震災形。
沿岸部に行く度に感じるのはその景色が、
復興中であることは間違いないけれど、同時に
「震災中」
と感じるのは、私だけでしょうか。

さて、土曜の夜聴いたライブは横浜から東北に目を向けてくださっているミュージシャンのひとり、滝ともはるさんのステージ。


このブログでもちょっと触れたことがありましたが、昨年の9月に滝さんがオーナーを勤めるライブバーで、ひょんなことからワタシも2曲ほど飛び入りで歌わせて頂いたご縁です。
滝さんの熱いステージに、しばし大雪警報も忘れて、笑ったり涙したりのいい時間を過ごしました。
いい加減、震災がらみの話から一旦離れたいと思っていただけに、救われた思い。

帰り際今月発売したというCDを買い求めたところ、滝さん、サインまでしていただきました。
1度しかお会いしていないのに、ちゃんと私の名前を漢字で覚えてくださっていたことに感激!
情熱的かつまじめな音楽へむかう姿勢を持ったミュージシャン。見習うべきところの多い先輩でありました。

2013年1月24日木曜日

舞台から飛び出して

SCSミュージカル研究所(ヒロセ純が、なぜか気がつけば、むか~しから代表を務めさせて頂いておりまする)。このところ、舞台以外でもいろいろと活動しております。

まず、昨年当研究所メンバーも数名エキストラとして撮影協力させていただいた映画「じんじん」
今月、その完成試写会がサブロケ地となっていた松島にて開催されました。


残念ながらヒロセは仕事の都合で出席できませんでしたが、撮影に協力させて頂いた役者たちが何人か駆けつけて、文字通りじんじんする作品に興奮しておりました。この夏予定されている宮城県内での上映には是非足を運びたいと考えています。

一方、今週はラジオのCM録音がありました。平泉ミュージカルでも重要な役どころを見事に演じたSくんが大活躍!


そして今日は、朝から事務所の一角を使って、僕はレコーディングエンジニアに変身。ピアノのMIDIデータを録音(記録)していく作業です。


意外に、こうした作業は自分に合っている様な気もします。
なんでMIDIデータ録音してるかって?
それは、おいおいこのブログでも紹介して参りましょう。
キーワードは「カッパダ川」 

SCSと関係者は、今年も舞台を飛び出した様々な活動の場面にも力を注いでいきますよ~!




2013年1月23日水曜日

「魔法をすてたマジョリン」DVD、Blue-ray発売!

SCS主宰、梶賀千鶴子台本による劇団四季ミュージカル「魔法をすてたマジョリン」のDVD,Blue-rayディスクがNHKエンタープライズ様から発売になりました。

事務所宛に見本品をいただきました。
これから観るのが楽しみです。
おっと、その前に、さすがにそろそろブルーレイプレイヤー買わなくちゃなぁ(汗)
そんな僕と同じ環境の方、DVDも同時発売ですのでご安心を。


(以下NHKエンタープライズ様の該当ページから引用)

劇団四季定番のオリジナルミュージカル「魔法をすてたマジョリン」。
上演のたびに、ファミリー層に感動と興奮をもたらす王道のファンタジー作品が、お手ごろな価格の
ブルーレイとして、満を持しての登場です!


大人も子どもも夢中にさせてしまう小さな魔女の物語。
マジョリンと、彼女が繰り広げる世界には、不思議な力がいっぱい。思いやる心、愛することの大切さが舞台からあふれてきて、観ている人の心を、いつのまにか楽しく明るくしてくれるのです。
さあ、是非ブルーレイでその感動を体験してください。
マジョリンのとっておきのおまじない「ポンピロパン!」が、あなたにもとびきりの元気を贈ります!

【ストーリー】
魔法のマジョリン、123才。でも魔女の世界ではまだ小学生。マジョリンはある日、子どもが行ってはいけない魔女の夜祭りをこっそりのぞきに行って、見つかってしまいます。でも魔女の検定試験に合格すれば見逃してもらえることになり、ばあやのカラス・ブツクサスと猛勉強をはじめます。でも魔女たちは“仲良し”が大きらい!魔法で人間たちを困らせるのが良い魔女なんですって。しかたなく、人間の村に行って悪さをしようと思ったマジョリンですが、優しい青年ダビットに出会い、ひと目で好きに…。
どうするマジョリン!

(以上引用)

2013年1月22日火曜日

ゲンかつぎ

今年はいろいろなものと闘わなくてはなりません。
なかでも、いちばん厄介なのが自分。

自分に克つために、
打合せのあと、お気に入りの本町にある老舗「藤や」にて

克つカレー


お団子屋さんなのですが、ラーメンやカレーが
リーズナブルな価格でかつ美味しいことでも有名なお店です。


2013年1月20日日曜日

人生楽しくいかなくちゃ!

昼間はちょっとした会合に出席したのですが、あまり収穫のない時間でありました。
たまには、こんなこともあるかな、と思いつつ事務所へ戻りました。

日曜日の稽古場は朝からフル稼働しています。
今週からプライマリーコースは、3つにクラス分けされ、これまで以上に中身の濃いレッスンが繰り広げられています。
SCSミュージカル研究所主宰の梶賀センセも、もちろんフル稼働。ゆえにセンセはだいぶ疲れているのではと思いきや、夕方事務所に訪ねてくれた友人と稽古終了後に「食事」をしよう!ということになりました。
まぁ、パワフルで何より。
この二人の「食事」は「飲み会」になるのは目に見えておりましたが、僕はどうせどこかで晩飯食べて帰ろうと思っていたこともあり、じゃ3人で行こうと送迎がてら二人をクルマに乗せました。希望する食事会会場を聞けば、やはり居酒屋(笑)

日曜日もやっているお店って、結構あるんですね〜。
もちろん運転がありますから終始僕はウーロン茶やノンアルコールカクテルで、二人の酒盛りにお付き合い。
ノンアルコールでの宴席は、僕は全く苦痛ではありません。
それにしても皆で良く飲み、よく食べました。
特にダンスの話題では、お二人とも相当盛り上がり、
僕も調子に乗って持論をご披露するなど、
シラフでもかなり楽しい時間を過ごさせてただきました。

気の置けない友人というのは良いものです。
多少つまらないことがあっても時間を共有できる事で
「人生楽しくいかなくちゃ!」という気分になります。
感謝!

それに…


久しぶりに刺身やら何やらうまい物をたくさん食べる事ができたのは良かった。


一人で食べるのはつまらんですからね。

2013年1月19日土曜日

冬の稽古場通い

毎週木曜日は七ヶ浜(宮城県)、そして金曜日は米沢(山形県)とSCS指導陣は、クルマで長距離を移動しながらの稽古場通いが続いています。

この時期は、雪と氷との闘いです。
でも、美しい景色に遭遇することもあります。
七ヶ浜では、氷の張ったアンフィシアターの上に月が浮かんでいました。


一方、翌日の米沢では、何度も峠道でホワイトアウトに遭遇しながらも、冬の道は神秘的な美しさを見せます。
この道、本当は2車線の広い道路のはずなのですが…


どちらも夜間ということもあり、ピンボケ写真ですいません。
外の寒さとは関係なくそれぞれの稽古場は、それぞれの目標に向かって子どもも大人も大いに汗をかき熱気に満ちています。

厳しい寒さは、それだけ春の喜びを増します。
人のこころも同じかもしれません。

ならばここはひとつ、
この厳しい冬をじっくり味わってやろうではないか。

2013年1月17日木曜日

パソコン通信

今や死語となった「パソコン通信」。
昨年、当時のパソコン通信会社大手であったNfty-Serve(ニフティ・サーブ)がweb上で復活。
今更使う必要もないのですが、懐かしくて、私も登録させて頂きました。


1987年にはじまったこのサービスは、テキスト(文字)ベースで様々な情報をやり取りしていました。 今では考えられないくらいの遅いスピードのモデムをパソコンに繋いで、ファックスの送受信のような「ピーヒャラララ~」って音を出して、繋いでおりました。
何ゆえ突然パソコン通信なんぞを思い出したかと言えば、
今日は1月17日
阪神・淡路大震災から18年目

当時、私は毎週日曜日に仙台放送の「今、きらめいて」というドキュメンタリーの案内役をやっていました。発災が火曜日でしたから、日曜日の放送(生放送)までの5日間、次々とTVに映し出される惨状、まる2日くらい燃え続けた街、新聞による被災状況に打ちのめされるような気分。TVでのコメントにどのような表現をすればよいのか言葉を失っていた記憶があります。
何とかして情報を集めて、自分に出来ることをやりたいと、当時Nifty-Serveを使って様々な情報を集めまくりました。当然、文字だけなのですが、現地の方々から発信される情報は大変貴重なものと感じたものです。しかし現地に対しての支援活動としては僅かな金額の募金ぐらいしかできない自分が情けなく歯がゆく感じていました。
あれから16年、東日本大震災というあの震災を上回るほどの規模の地震に自分自身が直面するとは。

今、冷静になって考えてみると、震災後僕は同じように、パソコンを使った情報集めという行動に出ていたのです。震災とパソコン通信。私にとっては未だに複雑な気持ちになる2つの単語の結びつきなのです。
2年前の震災直後と阪神大震災当時と違うのは、写真や動画を通じて刻々と伝られてくる被災地の様子。パソコン通信の時代には考えられなかった状況です。さらにマスコミのフィルターのかからないTwitterやFacebookといったSNSも支援活動に大きな力を発揮しました。
そうした中、何より私たちの励みや希望となったのは、神戸や新潟などかつての地震被災地から真っ先に駆けつけてくださったボランティアの方々の姿。
しかし一方で、そうした皆さんの姿を見かけるにつけ、かつての阪神大震災のときに何も出来なかったのにという申し訳なさとか後ろめたさのような感情が頭をもたげたのも事実。と、同時に、だからこそ被災地においてそうした善意に応えていく意味においても、自分たちなりに目の前の問題を乗り越えて行かなければと意を新たにしたものです。
阪神大震災と今回の被災状況はだいぶ違うところもあるとは思いますが、18年かけて復興してきた関西や新潟、全国、世界各地の皆さんに学ぶべきところ、経験を共有していくべきところも多いはず。

被災地にいる私たちは、時間がかかっても、必ず復興していくという信念を持って今の諸問題に取り組んで、後世に伝えていかなければならないと感じています。
今、七ヶ浜町で、このブログを書いていますが、灯りのない住宅地、静けさの中、かつて住んでいたところに戻れない人々の姿を想像するだけで胸が詰まります

福島に行けば、また別の意味で自分たちの無力さ、ニンゲンの愚かさを痛感します。
あれから18年目の今日は、これまでの大地震で失われた多くのいのちに改めて哀悼の意を表し、今生きている僕たちは、それぞれ出来るところから手を携えて、後世(子どもたち)に対し明るい未来をつくる努力をしていかなければと確認する日となりました。


2013年1月16日水曜日

ふたりのギタリスト

昨夜は仙台で活躍するプロフェッショナル・ギタリスト2人との密談ならぬ楽器を持たぬ密弾
そのお二人とは、
長年に亘り仙台におけるロックシーンの牽引役ともいっていい
KONTA


長身のスリムな身体から繰り出されるライブ演奏の迫力、スピード感はものすごい。
そして目の前に様々な情景が浮かんでくるような繊細なフレーズ、時には涙が出そうになる美しいメロディ構成が魅力です。
彼の演奏はYouTubeなどでも触れることができますが、バンドのHPはこちら

そして、このブログにも度々登場の、サイトウミノル氏。


ミノルさんは、KONTA氏と並び仙台および周辺地域のロック、フォーク、ポップス等、多くのミュージシャンたちからリスペクトされているギタリスです。その演奏スタイルはロジカルでありながらパッションに満ちたプレイを行う数少ないアーティスト。
JUN_harvestやみちのくミュージカルシアターオーケストラのバンドマスターでもあります。

さて、このお二人とともに、昨夜はオトコ3人で酒を酌み交わしながら、新年会と称してじっくりとミーティングをさせていただきました。
音楽、哲学、酒、クルマ、楽器、コンピューター、日本の将来、人生観…
既知の間柄、ラフな感じの飲み会ではありますが、プロとして経験を重ねてきた二人のギタリストの言葉には、深いものが沢山詰まっています。
個性の強い3人。様々な話題が縦横無尽に飛び交うなかで「震災後の我々のミッション」というテーマでは、かなりの部分で共通認識を得ることが出来ました。

熱中する時間というものはあっという間です。それはまるで3人でギターを持たずに長時間のセッションをしているような、不思議な時の流れでありました。気がつけば時計の針が12時を大きく回っていたのは言うまでもありません。

KONちゃん、ミノルさん、出会えていることに感謝です!


2013年1月15日火曜日

雪に思う。

昨夜の雪、仙台ではだいぶ溶けましたが、事務所ビル前の道路はまだこんな感じです。
 
 
歩道は半分解けた雪でとても歩きにくい状況ですね。
昨夜から仙台ではツララを見てないので、気温が高いのでしょう。それにしても湿った雪はどうも気に入らねぇな~(笑)
やっぱり立派なツララが育つようなキンキンの冬のほうが落ち着きます。
 
 
しかし、外は寒くても家の中でぬくぬくってのが理想です。
さらに正直言えば、雪が降ってくると、不思議にちょいと外に出たくなる気持ちもあります。
写真は、雪が降ってきた元旦に撮影した、
米沢の実家のお向かいにある柿の木。
雪が舞い降りてくる空を眺めていると、
これまでに過ごしてきた時間、
半ば忘れかけていたような思い出が蘇ってきて脳裏をかすめていきます。
 
それにしても、この柿の実は、このあと、どうなるんだろうなぁ、
目白や椋鳥、カラスなんかの餌になっていくのかなぁ、
などどと考えながら、家の方に目を写すと
あまり育っていない軒下のツララに目がとまりました。
 
ふと頭に浮かんできたことばが
「あめゆじゅ とてちて けんじゃ
という、あの宮沢賢治の詩の一節。
 
かつて詩を読んで涙が流れてきたのは、
八木重吉の「桃子よ」という作品、
そして宮沢賢治の「永訣の朝」
どちらも中学のときに触れた作品です。
 
雪の朝は、小学生や中学生の頃の自分を思い出します。
なぜ高校生の頃ではなくて小中学生の頃の感性が蘇るのかわかりません。
子どもの頃には何度かスキーの選手にもなっていたから、雪が降ることが楽しみだったからかなぁ。
 
人にはそれぞれ、ある時代の感性が一瞬にして蘇るような
「スイッチ」があると思うのですが、
僕の場合は、それが「雪」なのかもしれません。
 
そのスイッチが入ると未来も見えてくるような気がするのも不思議です。
さて、今週もがんばるぞ!
 

2013年1月14日月曜日

大雪は引きこもり

今朝から降り続いた仙台の雪は、先ほどのニュースで積雪18センチとのこと。
東京もこの雪ですごいことになっている様子。
幸い今日は会社は休みですから、こんな日は引きこもりに限ります。しかし、こういう時に限ってスートーブの調子が悪くなったりするもので…こりゃ買い替え時でしょうかね。さすがに15年ぐらい使ってますから。


さて、仙台では恒例の正月神事「どんと祭」が行われる日でもあります。
仙台のどんと祭は「裸参り」が有名ですね。はだかと言ってもまっぱではありません。白褌に晒を巻くのが正統です。SCSでもスタッフは15年位前までその裸参り、やっておりました。
さらに遡ることヒロセ純がまだ学生のころ、もう30年位前の話になりますが、当時「仙台興譲館」という学生寮に入っていた時分にもやりました。
雪の降る日は特に厳しい行事で、裸の肩に雪がつもり、手足の感覚が無くなっていった記憶があります。
高校時代までは雪国米沢に住み、剣道の「年越し稽古」とか「寒稽古」などもやってきましたが、これらの寒さとはまた違います。何しろ目的の大崎八幡神社までは、しゃべってはいけない、走ってはいけない。伝統ある神事の作法に則って進まなければならないのです。

この「裸参り」は、もともと杜氏(とうじ)の方々が今年も良いお酒が出来ますようにと願う神事から始まったと言われています。従ってもともと庶民の私たちが真似をするようなことは畏れ多いとも思うのですが、何しろこの大崎八幡神社は、伊達家が代々信仰を厚くしていた成島八幡神社(山形県米沢市)を分霊し祀ったもの。自分の故郷とゆかりのある神社の行事ということもあり、当時の僕は厳寒のなか「はだか参り」を敢行していたのでしょう。
もともと米沢に祀られていたと言えば、昔のSCS事務所があったマンションの川向いにある愛宕神社もそうですね。仙台の古地図を見るとこの愛宕神社から仙台東照宮までまっすぐに延びる道路があったことが判ります。30年くらい前までは、愛宕神社のてっぺんに登ると何となくその道が判ったものですが、今や高いビルが建ち並びその面影は、宮町通りのまっすぐな道くらいしかありません。

こんな雪の日は、こうして家に引き込もって、歴史に思いを馳せてみるのもよいかも知れませんね。
それにしてもこの雪、明日の朝は仙台でも交通状況など、大変なことになっていそうです。
大崎八幡宮や愛宕神社を仙台に移した政宗公は、米沢の雪に慣れていたでしょうから、この程度の雪では驚きもせず。城下では何の混乱も起きなかったでしょうけれど、現代の仙台は雪には弱く、積雪があると首都圏のように非常に心もとない状況。
明日の朝におきるであろう仙台のてんやわんやを見て、お空の上の政宗公や家臣たちは笑ってしまわれるかもしれませんのう。


2013年1月12日土曜日

米沢ミュージカル伝国座稽古始め。

昨夜は、仙台から米沢(山形県)に移動。
よねざわ市民ミュージカル「伝国座」の稽古始めです。

まずは米沢市教育委員会の村野課長から年頭のご挨拶と、3月東京公演に向けての激励を頂戴して、グループごとに梶賀先生から「技術チェック」を受けます。


年末年始にストレッチなどをサボった方は、ここでしっかりと現れてしまいます(笑)。逆に、しっかり体を調整していた人にはお褒めの声も入りました。

さて、昨日、我々指導スタッフは、いつものように暮れなずむ天体ショーを眺めながら雪の全く無い仙台から米沢へ向かいました。こんな感じ。高速道路は、一般道より高い位置にあるので、夕焼けの日は、その美しいオレンジ色の変化に官能的なものを覚えます。


しかし、栗子峠(福島と山形の県境)辺りからは、道路事情が一変。
米沢に到着する頃には、市内の様子はこんな感じ。


稽古場となっている伝国の杜に到着すると、駐車場もこんな感じです。もちろん、しっかりと除雪が行き届いております。


一方で、稽古場となっているホール内は、外の気候とは対照的に、伝国座メンバーの真剣なまなざしと熱気で溢れています。どんなに雪が降ってもほとんどお休みする人はおりません。
みんなの当面の目標である東京公演は、1100席の大ホールです。
出演者もスタッフも気合が入っております。


我々は久しぶりに会った伝国座のメンバー一人ひとりの顔を眺め、その熱い想いを感じながら21字までのプログラムを終え、稽古場を後にしました。

帰路。
おや?
米沢市内の万世町あたり、国道13号線の信号待ちをしているときに、ふとクルマの外気温計に目を移すと、なんと町なかなのに気温がマイナス9.5度!になっているではありませんか!


確かに僕が米沢に住んでいた小さい頃には、朝方の気温が氷点下15度以下になった記憶が何度かあります。昨年の2月1日には米沢で氷点下17度を記録していますから、まぁ、このあたりでは不思議でも何でもない気温なのでしょうが、帰りの栗子峠のほうが暖かい(マイナス6度)のにはびっくり。
30年以上仙台の気候に慣れてしまったカラダには、この冷え込み、驚きと同時に新鮮ではあります。仙台に戻り、マイナス2度の表示を見たときには暖かいと思ってしまいました。
ヒロセ純が米沢に住んでいた小学生から高校生までこの時期に裸足に稽古着のみで剣道の寒稽古をやっていた自分が信じられません。きっと別人です。

そんな寒さに対しすっかり弱体化した僕にとって、昨日バリバリ冷えた空気の中、平気な顔で稽古場に集まってくるメンバーに、あらためて米沢人のすごさを見たような気がいたします。雪や寒さに対して実に「自然体」なんですよね。

みんな、今年も最高の舞台が創れるようにがんばりましょうぞ! 冷えた土の下では、確実に春の準備が始まっています。きっと厳しい稽古(この冷え込み)を耐えれば、必ず春(素敵な舞台)が待っています。
(って、これは軟弱な自分に言い聞かせているような気もします)

2013年1月11日金曜日

七ヶ浜、今年の稽古がはじまりました!

昨夜は七ヶ浜国際村パフォーマンスカンパニーNaNa5931の稽古始め。
NaNa5931、Groove7ともに張り切って稽古に臨みました。
先生方の年頭あいさつに聞き入るメンバー(手前は講師陣)
 
 
一方、国際村周辺の外気温は-3度。
アンフィシアター周辺のお水も「張り切って」おります(笑)
 
 
稽古を終えると、毎年、こんな日は、この氷を割ったり投げたりする子どもたちの光景が見られます。今年も案の状…そうなのでありました。
 
そういう風景を見るたびに「どうして大人になるとやらなくなるんだろう」と、いつも考えてしまいます。
 
先日友人が「子どもは肉体が自由だけどこころが不自由、 オトナはこころが自由だけど肉体が不自由」って言っていたことを思い出しました。
ほんとそうだ。お互いに不自由なところをカバーしあう必要がありますね。
 
今日は1月11日。ぞろ目です。
あと2ヶ月で「あの日」から2年目。
思い起こせば2年前の1月11日は、1がいっぱい並ぶぞろ目の日。あの頃僕らは、こうして、次々と各拠点の稽古始めをこなしながら、一方でミュージカル平泉盛岡公演の準備や稽古が佳境に入っていた頃でした。
 
しかし、その2ヵ月後にあれほどの悲劇がこの東北地方を襲うことなど誰も知るよしもなく…。
もし、僕に生きながらえることが許されるのならば、次の数字が並ぶ日、2022年の2月22日には、必ずやこの七ヶ浜が復興した姿となっていることを強く望みます。
 
2013年、下2桁が13になってから以降は今世紀ぞろ目の日になるチャンスが減りますね。
そういう意味では先月の20121212は今世紀でもっとも美しい数字の並びだったのかな。
 

2013年1月10日木曜日

知らなかったことがわかってくる

昨夜は某新聞社の方と仙台の下町、荒町にて一献。
荒町には奥州仙台七福神のひとつ毘沙門天が奉られています。
また、このあたりは、以前SCSミュージカル研究所の
稽古場や事務所があったことからなじみのある土地です。
懐かしさに乗じて久しぶりに飲みすぎてしまったかもしれません。寝る前の記憶があやふや。
もともと、お酒はあまり強くないので、調子に乗ってはいけませんね(^_^;)

さて、明けて本日。
なんと朝7:15から始まる講演会を聴講に出かけました。
「慶長使節が託したもの」と題した、元仙台市博物館長で、現宮城県慶長使節船ミュージアム館長濱田直嗣先生の公演です。


さすが濱田先生、とてもためになる内容でした。
最後に質問の時間があったので、浅学の身も省みず思い切って疑問に思っていたことをひとつお聞きしてみました。

Q:1611年(支倉出帆の2年前、いわゆる慶長三陸大地震)の津波被害に関して、当時の幕府(家康)側の資料「駿府記」では、「溺死者五千人」という記述がありますが、 これを現在の規模に置き換えるとどれほどになるのでしょうか。
A:正確な当時の人口は分からないが、当時はおよそ50万人の領民がいたと推測されるので、5千人という犠牲者は、割合からするとこのたびの東日本大震災と同規模と言って良いのではないか。

とのことでした。
1611年の地震についてマグニチュードは最近の調査により8.3と言われているそうです。

それにしても、それほどの被害があったたった2年後に500トンのガレオン船を仕立ててローマに向かわせた伊達政宗はすごい人だったのだと再認識。
ちなみに当時の幕府初のメキシコ渡航船は120トン規模だったとか。それを考えるといかに大規模な事業であったのかと窺えます。

歴史を学びながら、今後の舞台制作にどんなひらめきが起こってくるのか、自分でワクワクします。
勉強はいくつになっても終わりませんね。
知らなかったことがわかってくるのは、おもしろい。


2013年1月9日水曜日

時空を超えた感謝

朝起きると一面真っ白な雪景色となった仙台。
今日は、かつての事務所の長老であった猫のロクさんが天国に召されてからちょうど1年。
この1年の出来事をいろいろと振り返ってみる日になりました。
昔は、僕がちょっと席をはずすと、すかさずこうしてロクさんは僕の椅子で瞑想にふけっていたものでした。


まるで「ちゃんと仕事しなさいよ」と、言われているようで、いつしか事務所のみんなは「哲学者」と呼び、必ず「さん」付けで彼を呼ぶようになっていました。
今日は、天国のロクさんと会話する日でもあります。
ロクさんのことは、いまでも近くに感じています

昼前に、昨日このブログでも告知したFM仙台の番組を聴きました。事務所のラジオがあまり調子よくないので、ドコデモFMというスマホアプリをダウンロードして聴きました。
今時は、こんな風にしてラジオを聴けるんですね。
曲名まで表示されています。


震災後の「ありがとう」は、本当にいろんなところで聞かれます。
自分とかかわりのある全てのいのちに感謝の気持ちを忘れずにいたいものです。

さて、業務の合間を縫って、SCS研究生たちが提出してくれた大量の読書感想文にコメントを書きました。


昨年半年間にわたり行ったReading Marathon の成果物です。

子どもたちの純粋な、時には微笑ましい文章に触れていると、なぜか自分のほうがいろいろと教えられているような気分になります。
こうして、子どもたちの感性と向き合う瞬間があることを幸せに思います

午後からは、旧友のお見舞いに出かけました。
彼は、必ず快復すると不思議に確信を得、
彼の笑顔に二十数年前の懐かしい空気を感じ、
夕焼けの丘を越えて事務所に戻ってきました。

一見変わり映えのしないような一日、
しかし、
生きているということに、
時空を超えた感謝の念を抱いた一日。


2013年1月8日火曜日

明日、FM仙台聴いてね(^^♪

明日1月9日(水) 11:30〜
 「ありがとうの詩」と題した
FMラジオ番組にゲスト出演いたします。
ヒロセ純が歌う
「空を見上げて」(作曲:ヒロセ純、編曲:只野展也)
も一部オンエアして頂く予定です。

Date fm(FM仙台)77.1MHz
宮城県全域で受信可能です
パーソナリティは和太鼓ユニット「族-yakara-」の三浦公規さん。

お時間のある方は是非お聴きくださいませ~!

うまれるということ

年齢のせいとは思いたくないが
時折り眠れなくなる時はあるものだ

そんな時は慌てずに
好きなだけ考え事をする

ふと寝室から西の方角を眺める
あの小高い山、麓に眠る同郷のサムライ
ぼくのA10神経が記憶を未来へと連れ出す


空を見上げて
感じる
宇宙の寝息に耳を傾ける

大気圏という薄い皮膜で覆われた
母なるこの星は
何億年も変わらず
一定のエネルギーが循環している

ここで生を受けたということは
すなわち死を意味するのだ
うまれることは
死へのカウントダウンがはじまるということ
循環の過程にあること

どうせそうならば
生は諦めてやり過ごすか
カウントダウンのスピードは
誰にもわからない
ゆえに
死を気にせず
最期まで生を謳歌すべきがそのさだめ

きみがうまれたとき
きみの親がそう想ったやうに

生を享けた者の気にすべきは
現世
でもなく
来世
でもなく
後世
である

明日も生きると仮定する
きみの
未来
である

きみはぼくより先に
さよならを言ってはいけない

ぼくでは役不足かもしれないけれど
どうしても役に立ちたい
カウントダウンのスピードを
同じく感じていたい
いまこの時代できみと出会ったこと
ただそのことを
たいせつに抱きしめて
ぼくはやがて
さまざまな元素となり
循環のストリームに身を委ねよう

あのきらきらした
星のまたたきも
何億光年も過去からやってきて
きみのひとみに輝いているのだ
きみが生の証明だ

かなしいことも
つらいことも
君は今まで
それらすべてを
しあわせのエネルギーとして
担保してきたのだ

きみの全ての細胞と記憶の集積回路には
こんなつまらない僕なぞとは比較にならぬ
はるかに膨大で
清らかなエネルギーが充電されているのだ

きみはぼくより先に
さよならを言ってはいけない

眠るように
必ず訪れるものだから
慌てる必要はない

ほら
やっと眠くなってきた

2013年1月7日月曜日

本日の稽古場

何やらいつもとちょっと違う雰囲気の稽古場。
それもそのはず。
今日は、シンクロナイズドスイミングチームのレッスン日です。

え?シンクロのレッスンって、プールじゃないの?
と思ったあなた。
実は、シンクロチームのレッスンの多くは陸、オカです。


僕も知らなかったのですが、2001年宮城国体のときにシンクロチームの音楽を担当することになり、いろいろと勉強いたしました。
想像以上に過酷な練習を経て、あの美しい演技が生まれてくるのですね。

平泳ぎがちょっぴり出来る程度の僕には神業としか思えない演技の連続です。
それは、こうした地道なトレーニングから生まれてくるってことですね。

とにもかくにも、本日がシンクロチーム今年最初のレッスン日。
昨年は国体まで出場。
今年もがんばっていきましょう!!


2013年1月6日日曜日

SCS稽古始め

今日の稽古場は、朝からキッズクラスプライマリーコースマスターコースとお稽古始めが続いています。

写真は、プライマリーコースの稽古始の様子。
私も子どもたちを前に、年始のあいさつをさせていただきました。


今年は例年にも増して、SCS及び関連の公演活動が多い年になりそうです。

 
益々稽古場での基礎レッスンをみっちり行って、作品の質を高める努力は欠かせません。


今年も一緒に楽しい舞台をつくっていきましょう! 


2013年1月5日土曜日

年始の空

明日からSCSミュージカル研究所もいよいよ稽古始めです。
というわけで、オフィスにはまだ誰も居ないのですが、僕は昨日から出社してお仕事しています。
僕のことはさておき、社員、スタッフの皆さんにゆっくり休んで頂けるというのは、良いことです。

しかし、どうやら僕は休暇の過ごし方を知らないようです。
一流といわれる人たちは、きっとゆっくり休んで、仕事のための鋭気を養ってるんでしょうねぇ。
今年は楽しみ見つけて、どこかでしっかり休暇をとってやるぞ!
(と、意気込みだけは今年も迫力あり)
と、舌の根も乾かぬうちに、行動はウラハラに。
昼間はギターのミノルさんと、今年の計画について話しながらパワーランチ。
欧州屋でハンバーグ定食
やっぱり誰かと会って話をしているのが一番自分らしいのかな。
いい時間でした。
偶然にも店内で友人のAHさんに遭遇。
新年のご挨拶とクルマの話を少し。


事務所に戻り、年賀状の整理やら、書類作成やら…
気がつけば、窓の外は日が翳り始めました。
美しく晴れわたった空、2013年稽古始め前日の仙台。


こうしてマンションやビルのてっぺんが夕日でちょっと染まるくらいの時間が好きです
そのあと、日が落ちるとちょっと寂しい気分になりますがね。
まぁしかし意外と僕にとっては、一人で音楽を流しながらオフィスに居る時間がリフレッシュタイムなのかも。
さて、ギターのメンテナンスでもしようかな。

2013年1月3日木曜日

ありがとうの詩

昨年、河北新報社から出版された
「ありがとうの詩」という詩集。
YouTubeで詩集の紹介をご覧いただくことができます。
(中ほどにヒロセ純の映像もチラリと)

http://youtu.be/vG6o7hAhPT0

さて、その詩集に付属のCDから、暮れのJUN_harvest LIVEで「空を見上げて」というナンバーを生演奏でご披露しました。
初めてのバンド演奏での歌で、内心ドキドキでしたが、思った以上に「良かった」との反響があり、もう一度あらためて「ありがとうの詩」を手にしてみました。体験者の生の言葉で綴られたものには、色褪せない迫力を感じます。


いま、私たちは、あの日から二度目のお正月を迎えています。
しかし、私にとっては、まだ生々しい記憶。
被災地に出向くたびに、復興のスピードの遅さに戸惑いを感ぜずにはいられません。

ゆえに、風化させてはいけないと感じつつも、私に何が出来るのだろうと、戸惑いは倍増する時も。

そんなとき、自分にできることの原点に立ち返らせてくれるのは「子供たちの笑顔」そして音楽です。

詩集と共に河北新報の紙面で、内藤淳一先生や佐藤達哉さんと対談した時のことも思い出していました。
http://www.kahoku.co.jp/arigato/skikyoku-seisaku.pdf


そして「自分の記憶を風化させない」ことが、まずは必要なのではと感じるようにもなりました。
時間は、人を癒していくこともありますが、事態を悪化させて行くこともあります。
 
実は、先日、そんな自分を風化させないためのきっかけになるかなという時間を頂きました。

今月はズバリその詩集タイトルと同じ
「ありがとうの詩」と題したFMラジオ番組にゲスト出演いたします。
「空を見上げて」も一部オンエアして頂く予定です。
 

1月9日(水) 11:30〜
Date fm(FM仙台)77.1MHz
宮城県全域で受信可能です
パーソナリティは和太鼓ユニット「族-yakara-」の三浦公規さん。

あんまり話が得意じゃないヒロセ純ですが、どうか聴いてやってくだせいっ。
 

2013年1月2日水曜日

今年は慶長遣欧使節出帆400年

今から400年前、月の浦(現宮城県石巻市)から一隻のガレオン船が、ヨーロッパへ向けて出帆しました。
伊達政宗の親書を携えた仙台藩士支倉常長(はせくらつねねが)の一行です。

今日はNHKでそのことに関する番組が放送されたので鑑賞しました。
サムライたち スペインへ渡る~慶長遣欧使節 400年の謎~

という番組です。

実は私ヒロセ純、20年前、「ビバ!支倉」というミュージカル(梶賀千鶴子作、榊原光裕音楽)で、支倉常長役を務めさせて頂いた経験があります。宮城県内5都市で宮城県民会館を含む6公演を行いました。
当時の台本には「今から380年前〜」というくだりがあります。
あれから20年、かつてのミュージカル制作の経験から、400年にあたる今年はまた新しいことをやりたいなぁと昨年夏頃から模索を続けてきました。私共SCS主宰の梶賀千鶴子も同様の考えで、今年は何らかのかたちで、この記念すべき年に支倉常長をクローズアップしたいと考えております。

今日の番組の中でも触れられていましたが、実はサンファンバウティスタ号の出帆の2年前にも三陸では大津波の被害があったそうです。記録によれば、沿岸部の村は壊滅し、5000人もの人々がいのちを落としたということです。

奇しくも東日本大震災から2年目の今年が、出帆400年。
当時の時代背景を考えると、想像を絶する大事業を震災から2年目で実行した伊達政宗と城下の人々の凄さを痛感します。
現代の私たちにとってみれば何か400年の時を超え、復興への力強いメッセージを受け取っているようにも感じられます。
そうした意味においても、僕らがこの年に伊達政宗と支倉常長の思いに心を寄せ、今の自分たちに可能な表現で三次元化することは、とても重要なことのように感じています。



写真は20年前に上演したミュージカル「ビバ!支倉」のチラシ。


なお、紹介した番組は東京地方での再放送もあるようです。
お時間のある方はぜひご覧ください。
NHK総合テレビ(東京地区)
1月4日(金)午後5:05~午後6:00
サムライたち スペインへ渡る~慶長遣欧使節 400年の謎~

2013年1月1日火曜日

あけましておめでとうございます。

新しい年の幕開けです。
今年もSCSミュージカル研究所は沢山の舞台の幕を開けてまいりたいと思います。
勿論ヒロセ純も精一杯いのちを燃やして今年一年を生きて行きます。
昨年同様、皆さまのご声援、お力添えを、伏してお願い申し上げます。

さて、現在のところ決定しているSCSミュージカル研究所ならびに関連公演は以下の通りです。

3月24日(日)
よねざわ市民ミュージカル伝国座「Faith」東京公演
@サンパール荒川大ホール(東京都)

4月13日(土)14日(日)
SCSミュージカル研究所古川教室公演
@大崎市三本木支所ふれあいホール(宮城県大崎市)

5月11日(土)12日(日)
SCSミュージカル研究所キッズクラス発表会
@エルパーク仙台スタジオホール(仙台市)

7月27日(土)28(日)
SCSミュージカル研究所本公演
@電力ホール(仙台市)

9月7日(土)8(日)
仙台オペラ協会公演「こうもり」(梶賀千鶴子演出)
@東京エレクトロンホール宮城(仙台市)

9月28日(土)29(日)
SCSミュージカル研究所公演「文芸倶楽部(仮題)
@仙台市福祉プラザふれあいホール(仙台市)

11月9日(土)10日(日)
七ヶ浜国際村パフォーマンスカンパニー
NaNa5931 & Groove7 公演
@七ヶ浜国際村ホール(宮城県七ヶ浜町)

12月22日(日)23(祝)
SCSミュージカル研究所クリスマス公演
@仙台市福祉プラザふれあいホール(仙台市)


上記の他にも、現在プロデュースを進行させている作品が幾つかあります
また、5月には日生劇場プロデュースによる、被災地の子供たちへ「アリスのコンサート」を届けるプログラムのお手伝いを、昨年に引き続いてさせて頂く予定です。

また、JUN_harvestのLIVEも計画中!
決定次第、このブログでお知らせして参りま〜す(^o^)/

たくさんの皆さまとの出会いが、今から楽しみです。
今からワクワクドキドキ。

みなさま、あらためて
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます!